筋肉の癒着って❓
皆さんこんにちは!
投稿をご覧いただきありがとうございます👐
本日は【筋肉の癒着】についてお伝えしていきます😊
筋肉の癒着(ゆちゃく)とは、実際には筋肉自体ではなく、筋肉を包む「筋膜」や周囲の間質組織に生じる問題が主な原因です。
この現象について詳しく解説いたします。
【筋膜と間質の役割】
筋膜は筋肉を包む薄い膜状の結合組織で、全身に網目状に張り巡らされています。
正常な状態では:
- 筋膜の層同士が滑らかに滑走する
- 間質液(組織液)が流れて栄養供給を行う
- 筋肉の動きをスムーズにサポートする
癒着が起こる5つの主要原因
1. 疲労による血流・リンパ流の悪化
- 長時間のデスクワーク
- 同じ姿勢の持続
- 重労働の繰り返し
- 運動不足
これらにより血液やリンパの流れが悪くなり、筋膜間の滑走性が低下します。
2. 組織の損傷
- 擦り傷・切り傷(皮膚の損傷)
- 肉離れ(筋肉の損傷)
- 捻挫(靭帯の損傷)
損傷した組織が修復される際に、周囲の組織も巻き込まれて癒着状態となります。
3. 手術による組織損傷
皮膚や筋肉を切開することで、修復過程で癒着が生じます。手術後の「突っ張り感」や「動きにくさ」の原因となることがあります。
4. 水分の減少
- 加齢による保水能力の低下
- 体質的な要因
- 病気による影響
組織の水分が不足すると、筋膜同士が「張り付く」状態になります。
5. 栄養不足
筋膜を構成する:
- エラスチン(タンパク質)
- コラーゲン(タンパク質)
これらの不足により、筋膜の正常な構造が維持できなくなります。
癒着が引き起こすメカニズム
筋の線維化
長期間の負荷により、筋線維間の間質で線維芽細胞が過剰に働き、コラーゲンを作りすぎます。その結果、筋肉の「すき間」が硬い結合組織で埋め尽くされます。
筋膜の癒着
間質液の流れが滞ると:
- ヒアルロン酸が粘性を増す
- 水分が減り、膜同士が張り付く
- 炎症後にコラーゲンが沈着する
痛みが生じる3つのメカニズム
1. 機械的ストレスの集中
筋膜の癒着により、本来分散される張力が一点に集中し、痛みセンサーが過敏に反応します。
2. 血流・間質液の停滞
微小循環の停滞により酸素不足が生じ、乳酸などの代謝物が蓄積して「重だるい痛み」や「こり感」を引き起こします。
3. 神経感作と痛みの慢性化
慢性的な炎症や圧迫により神経が敏感になり、軽い刺激でも痛みを感じるようになります。
改善への鍵
筋肉の癒着を改善するには:
- 筋膜リリースによる物理的滑走の回復
- 血流・リンパ流の改善
- 呼吸法や姿勢改善による根本的なアプローチ
が重要です。
筋肉の癒着は、現代の生活習慣と密接に関わる問題です。デスクワークや運動不足などの生活パターンを見直し、適切なケアを行うことで改善が期待できます。
🦴当院では🦴
皆様一人一人のお身体をしっかり診させていただき、矯正、ストレッチメニューを提案させていただきます😊
セルフケアもお伝えしますので、お困りの際はお気軽にご相談ください✨









